手マンでおぼえる!おいしいコーヒーの淹れ方

長い夜。豚の肩ロース肉をオーブンで焼いてる間に何かできることはないのか……。

茶店をやっている身なので、たまにはそれを活かして人の役に立つようなことも書いてみたいと思いました。内容を最初に言ってしまうと、コーヒー抽出のステップを手マンになぞらえて紹介していくという最低な記事です。あと長いです。ひとつどうぞよろしくお願いします。

まずコーヒー豆といくつかの器具を用意します。こういうのです。

1.ドリッパーにペーパーを敷き、挽いたコーヒー豆を入れたら、サーバーに乗せてお湯を注いでいきます。ドリッパーの中のコーヒーの粉はこんもりとしててOKです。平らにならさなくてもいいですよ。

2.さて、お湯を注いでいきます。お湯の温度は85〜90度がいいです。沸騰したやかんのお湯をケトルに移すと、温度が下がってそれぐらいになります。まずは真ん中にポタポタポタ、くらい垂らします。コーヒーの粉山のてっぺんから、ドリッパーの出口まで軽く「道を通す」ようなイメージで。

これを手マンにたとえると、パンツの上から軽くクリトリスを押さえる、そんな感じです。優しく、じわあ…っと押しましょう。変に遠慮しすぎるとちょっとおかしな空気になるので、押すと決めたら押しましょう。


3.次にコーヒーを蒸らしていきます。さっきと同様、真ん中から少しずつ垂らす感じで、ポタ、ポタポタポタタタと、円を描くようにお湯をかけていきましょう。一気にドバドバやってはだめ。あくまで少しずつ垂らすと、新鮮なコーヒー豆は空気を含んでじわじわとふくらんできます。

これを手マンにたとえると、クリトリスとその周辺への愛撫です。指先で優しく、クリを中心に、なぞったりこすったりして刺激を与えます。まだパンツは履いた状態です。


4.蒸らしの第二段階です。粉全体にお湯を行き渡らせたら、そのまま少し待ちます。お湯が粉に浸透するにつれて、全体が空気を含んだドームのように丸くふくらみ上がってきます。

ここまでで十分なお湯が注がれていると、ドリッパーの穴から、コーヒー液の最初の一滴がポタリと落ちてきます。ポタ、ポタ…とそのあとちょっとだけ雫が続いて落ちるような状態だとベスト。蒸らしの状態で、仕上がりのコクや苦味といった味の輪郭がわりと決まります。ここまでは慎重に。
手マンで言うと、蒸らしならぬ、じらしです。先ほどの刺激が必要十分なものであれば、ここで一瞬待つことで、まんこはさらなる刺激を期待して分泌を開始するはず。小さくてもいい、下着にそれとわかるシミが認められたら、「前戯の前戯」がやっと完了です。パンツを脱がしていきましょう。


5.蒸らしの仕上げ→抽出開始の大事な部分です。ケトルの先を大きく回して、全体にサッとお湯を回しかけましょう。そしてすかさず中心部分に戻り、太めのお湯をぐぐーっと注いでいきます。さっきの蒸らしがうまくいっていると、ここで粉のドームがさらに大きく膨らんできます。

ここで注意!注ぐお湯の量が多すぎると、せっかく作ったドームが壊れてしまいます。

上は、ドリッパーの中を横から見た断面図です。粉の中を、上から注がれたお湯が図のような状態で対流しています。粉のドームをお湯が上から下、下から上へとスムーズに循環することで、コーヒーの味が無理なく抽出されるというわけです。
コーヒーの場合はここまでをさらっと素早くやらなくてはいけません……が、手マンは逆。じっくり時間をかけて、閉ざされた神秘のカーテンをジェントルにそして大胆に開いていきましょう。具体的には舌も使って、まずは第一関節(中略)さあこれで、すっかり準備は整いました。


6.お湯をたたえて豊かにふくらんだコーヒーのドーム、この真ん中に、ひたすらお湯を注いでいきます。太さは中くらいで。お湯が強く太すぎると、ドリッパー内の流れが早く、水っぽい大味なコーヒーが出てしまいます。かと言って細すぎるのも初心者にはおすすめしません。細いお湯で抽出に時間をかけ過ぎると、コーヒーの苦味、エグ味が主張し始めます。あくまで心地よい程度の苦味、甘み、コクなどを求めるなら、中庸の太さのお湯をそっと注いでいくのが安全です。

ある程度注ぐと、ドームの表面がどんどん上に上がってくるので、いったんお湯をストップ。するとすぐにドームが凹んで水位が下がるので、すかさずまたお湯を注ぐ。この動作を何回か繰り返します。注ぎ方は、あくまで優しく、真ん中を狙って。何回か注ぐと、粉のドームはだんだんとふくらむ力を失い、中心の泡もきめ細かなものからぷくっとした大きめなものに変わってきます。そろそろ抽出も終わりに近づきました。サーバーの目盛りを見て、コーヒーが人数分の水位に達したら、ドリッパーを外して抽出完了です。

これを手マンにたとえると……もうお分かりですよね。内部の一点を刺激し続けるわけですが、手マンの場合も、強すぎても弱すぎてもだめ、というのは一緒です。ただ先ほどのお湯の注ぎ方のように、大人しく真面目に一定の勢いで……というのもうまくありません。緩急つけて、時にリズミカルに、時にたゆたうように、そして時に激しく。ストロークの角度や抜き挿しの間隔にもバリエーションをもたせて、楽しくいやらしく、高めていきましょう。フィニッシュはもうそこですよ。

うん?これは……?
淹れたばかりのコーヒーのすばらしく良い匂いがしますね。どんな時でも、この香りには抗えません。濡れたまんこなんかほっといて、コーヒーブレイクといきましょう!(終わり)